ヒートポンプ式床暖房
ヒートポンプ式床暖房とは?
ヒートポンプ式床暖房とは、名前から分かるようにお風呂のお湯をつくるエコキュートやヒートポンプと同じ原理で熱をつくりだします。室外機で作った熱を室内の床下に送り、床と室内をゆっくりと温めます。
ヒートポンプ式床暖房の仕組み
ヒートポンプ式床暖房は、床のフローリングや畳の下に骨組みとなる木材を組み、その間に熱を通過させるパネルを設置します。このパネルに屋外の室外機で温めた循環液を流し、床と室内を暖めます。なので従来の床暖房のように「床に重い物は置けません」といった事もありません。
床暖房の名前の通り、床から足元が暖かです。そして温まった床から放熱し、温まった空気がゆっくりと室内を循環します。寒い冬でも、赤ちゃんからお年寄りまで安心してフローリングで過ごせるのです。このときにシーリングファンなどを使用すると、さらに効果的に暖房効果を発揮できます。また、商品によっては夏季に床を冷やせるタイプも販売されています。
大気中の熱を利用するヒートポンプ式なので、ガスや灯油に比べて光熱費がかかりません。ガスと比べると、20~50%の光熱費を削減できます。従来の電熱式床暖房に比べてもグンと少ない光熱費です。
ガスや灯油と違って火を使わないので、火災の心配がありません。面倒な燃料の補給や、買い置き場所にも困りません。また従来の電熱式床暖房のように床下の電熱線も必要ありません。安全・安心な設計になっています。
火を使わないので室内の空気を汚しませんし、結露やカビの心配もありません。そして大気中から熱を取り出すヒートポンプは、地球温暖化現象で問題となっているCO2も従来の電熱式床暖房に比べて1/3になっています。